小中学生のための「話す」って楽しい!!たいわ室

コーチブログ

2024.10.24

「親御さんに相談できる」土台を育むために   ”たいわ室”ができること

 

2024年2月に参加した
「富山県孤独・孤立対策シンポジウム」にて紹介された
富山大学(立瀬剛志先生)による研究。
その内容は、大変興味深いものでした。

この研究では、「親への悩みの相談」と
「自己肯定感(自分のことを好きかどうか)」の関係を分析。
その結果、認めてくれる人の存在が多いほど
自己肯定感情も高く,親への相談も頻繁にすることが
明らかになった、というものです。

▼参考:富山大学プレスリリース▼
「若者の援助希求行動 自己肯定感だけでなく信頼できる大人の存在も重要」
https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20221115_2.pdf

▼参考:富山県孤独・孤立対策シンポジウム▼
https://www.youtube.com/watch?v=bxxfWwRg_5o

私たちが小・中学生のお子さんを対象に
提供している”たいわ室”。
(お子さんと担当コーチが”たいわ”する30分)

“たいわ室”を利用するお子さんが
安心感の中で「自分を認めてくれる人の存在」を
感じられる場所でありたい。
そう思いながら、活動に取り組んできました。

そういった役割を担うことに加えて、
「親御さんに相談できる土台づくり」という部分にも
働きかけられるのかもしれない。

上記の研究結果から新たな視点を得られ、
“たいわ室”としての活動を続けていく意義を
改めて強く感じています。

皆さんはこれまでに
「話を全然きいてもらえなかった…」
「私の気持ちなんてわかってもらえないんだ…」
と感じた経験はありますか?

例えば、聞き手側が
よかれと思ってアドバイスをしてしまう時、
また、「それは間違っている」と
考えをジャッジするような思考が働いてしまう時、
話し手側にそのような思いをさせているかもしれません。

そういった関わりを生まないように、
私たち“たいわ室”コーチは
自分自身の中にある決めつけや思い込みを横に置いて、
目の前にいるお子さんが何を思い、感じているのかを
大事にしながら関わることを心掛けています。

ただ、そうは言っても
自己の思考の中にある決めつけや思い込みに
自分ひとりでは気づきにくいもの。

そこで、私たちコーチは
自己の無意識の決めつけや思い込みに気づき、
それらが目の前のお子さんの話に
耳を傾けることを妨げる要因とならないよう
日々、継続したトレーニングを積み重ねています。

“たいわ室”がお子さんにとって安心感があり
「自分を認めてくれる存在」を感じられる場所となるように。

また、この”たいわ室”で過ごす時間が
「親御さんに相談できる」土台づくりの一助となるように。

「聴く」プロである「コーチ」と話す”たいわ室”
いつでもお気軽に遊びに来てくださいね^ ^

たいわ室コーチ
宮越 浩子