私が小学生の頃、学校からの帰りに必ず
「あら!おかえりー!」と言ってくれる近所の八百屋のおばちゃんがいた。
「おかえりー!」だけの時もあれば、
「おかえりー!元気?」と言ってくれる時もあれば
お客さんがいると、ニコッと笑ってくれるだけの時もあった。
いつもの風景。
だけど、とてもホッとしていた。
あぁ、今日も帰ってきたんだなーと。
学校で嫌なことがあった時も、いじめられて無視されていた時も、何も変わらずおばちゃんはいてくれた。
ごくたまにお店に入って座り心地の悪い椅子に座ってポツポツと学校での出来事を話すこともあった。
「へーー。そっかー。」とおばちゃんは手を止めることなく聞いてくれた。
私は、話すだけ話すと、なんだか安心して少しだけ元気になって家に帰っていた。
今、振り返ってみると、あのころの私にとって、近所の八百屋のおばちゃんが「たいわ室」のような存在だったのかもしれないな、と思います。
いつも近くにいる。何を言うわけではなく話を聞いてくれる。
ジャッジしない。
そんなあり方でいたいな、と私も思います。
あなたのお話、聞かせてください。「たいわ室」はあなたのための時間です。