先日、たいわ室をしたあと
ふと自分の小学校低学年のころの
出来事を思い出しました。
近所を一人で歩いているとき
近くのちょっと上品なおばちゃんと
ばったり会ったときのこと。
ちょっと緊張しつつも
ちょっと背伸びをして
敬語か丁寧語か忘れたけれど
いつも方言丸出しの私が一生懸命
大人が使う言葉で話したのです。
今思えばきっと違和感あるような
ことだったような気がするのだけど
そんな背伸びした私の言葉遣いに
そのおばちゃんは笑ったり
ちゃちゃを入れることなく
丁寧におしゃべりをしてくれたのです。
私はすっかり大人の会話ができた気がして
得意げというか満足気というか
とにかく心の中が嬉しさでいっぱいになりました。
だけど、背伸びをして大人びた気になってた私は
その喜びを子どものように表現したくなくて
いつもどおりという平静を装いたかったのです。
平静を装うとした私の口元と
喜びを隠しきれない私の口元が
ものすごくせめぎ合っていて
だけど溢れ出る喜びが勝ってしまい
どうしても口元がむにゃむにゃと緩み
それをなんとか止めようとする口元があって…
この顔を誰にも見つからないように
キョロキョロしながら帰りました。
もしかしたら私はこうやって
少しずつ外の世界にふれながら
いつもとは違う自分に出会い
大人の階段をのぼっていたのかも
しれないと思いました。
いつもとは違う誰かと
安心して話せる場所があります。
小中学生のための
たいわ室でお待ちしてます。
たいわ室コーチ
小野貴子
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