先日参加した「聴く力」に関する講座で、
「子どもの頃、自分がじっくり話を聞いてもらったなぁと思ったのはどんな時でしたか?」と質問され。
少し考えて思い出したのは、
小学校の6年生の時、担任の先生との30分ほどの面談でした。
特に定期的に実施されるものでもなく、
たまたま担任の先生がやってくれたもので、
その時1回きりだったのですが、
毎日顔を合わせ、話もよくする担任の先生でも、
普段1対1でじっくり話す機会はなかなかなく。
担任の先生が目を見てうんうんと頷きながら話を聞いてくれ、
私は気づけば元々話そうと思ってなかったような些細な悩みごとを話し出し、
ちょっと涙をぬぐっていたことを思い出しました。
自分に対しても、こんなことを気にしてたんだなと新たな発見があったし、
先生に対しても、いつもとは違う表情や、聴く姿勢など、再発見があった気がします。
そこから先生との関係性が大きく変化したり、ということはなかったと思いますが、
日々の関わりの中での安心感は増した気がします。
かたや、例えば母も、話しかければ家事の手を止めて話を聴いてくれていたし、
話を聴いてくれなかったという印象は全くないのですが、
向かい合ってじっくり話をしたりというのもあまり記憶がなく。
そこは今、親としての自分の反省にもなりましたが、そこはさておき。
じっくり話を聴いてもらったら、
今度はその人の話をじっくり聴いてみようと思うかもしれないし、
その後の他の大人や友達との会話にも、
ちょっとした変化を及ぼす気がします。
たいわ室での会話も
「知らない大人との会話でも、自分ってこんな風に話せるんだ」
「あの怖い先生も実は、じっくり話してみると違う表情をしてくれるかもしれないな」
「ちょっと今度、あの人に話しかけてゆっくり話をしてみようかな」
そんな風にこども達が思ってくれるきっかけになっていたら、嬉しいなと思います。
たいわ室コーチ
三品 紀子
コーチブログ
2023.08.23